開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第67回 スタッフの面接では何を聞く?

2018/12/21 目黒 瞳
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 スタッフの話が続いたついでに、面接についても書きたいと思います。

 以前の職場での話です。スタッフから「トイレ掃除をしたことがありません」「ゴミの分別をしたことがなくて」「お茶を葉から入れたことがないんですが、分量は…?」と言われたことがありました。さらに、遅刻や無断欠勤が当たり前だったり、一から常識を教えないといけない人もいて、雇ってみないと分からないことが多くて困るなあと思っていました。

 そんな経験もあったので開院時に、スタッフを募集して面接するに当たって、何を聞いたら良いのか本当に悩みました。面接していて「この人はちょっと違うかな」というのは分かるのですが。

 例えば「クリニックや病院で働くのに大事なことはなんでしょうか?」という質問をして、自信を持って「間違えないことです」と答えられると、“To Err is Human.”(人は誰でも間違える)という有名な医療事故の本まであるんだけどな…と思ってしまいます。まだ働いてもいないスタッフにそこまで理解しろというのは酷かもしれませんが…。

 眼科で勤務していた経験のある人に「眼科の仕事をしてきた中で一番楽しかったり、うれしかったことはなんですか?」と尋ねたところ、「ほかのスタッフがうまく測れなかった患者さんの視力が測れたことです」という返答。なんだか患者さんが置き去りにされているなあと思いました。

 派遣会社には「どういうスタッフを希望するのか教えてください」と聞かれて、「人が好き」というスタッフに来てほしいとリクエストしたのですが、どうもうまく伝わらないようです。

 ちなみに医療機関に勤務したことがある経験者を面接する場合、転職の理由を聞くのは大事なことのようです。「ほかのスタッフとうまくいきませんでした」という答えの人はもちろんダメですよね。

開業後の現在から「この時」を振り返って

面接はどうするのが一番良いのかいまだによくわかりません。知り合いの紹介なら大丈夫かと思えば、とんでもない人だったりします。本人がどういう仕事をしたいのか、当院がどういう業務をスタッフに期待しているのか、あとは勤務時間の希望くらいは最低確認しています。

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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。