開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第62回 「王様の耳はロバの耳」と叫びたい!

2018/11/30 目黒 瞳
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 開業直前は忙しいのですが、開業してから患者さんが来ず、待ち時間だけが長い時期って、変に疲れるし、寂しい時期です。「誰かと話したーい」という気持ちになります。開業したばかりのドクターが知り合いにいたら、ご飯や飲みに誘ってあげてください。

 まあ、そういう気持ちがこの連載を書く動機にもなっているわけなのですが、ここには書けないような話も結構あります。かなり、ぶっちゃけ話のように書いてはいますが、編集部のチェックも入っているし、自己規制をかけている部分もあります。なので、しばしば裏庭を掘って叫びたくなるような状況もあります。「王様の耳はロバの耳~」って。

 あまりにも感じたままのことをネットに書き込んでいる人もいるでしょうが、私は「それは紙の日記に書いて鍵をかけておいた方が…」と思ってしまいます。ネットに書くという行為には「誰かに賛同してほしい、認めてほしい」という気持ちがあり、否定されたり無視されたりすると、自分自身が否定されたように苦しむことがあります。

 もっとも、ネットを利用する側から見れば、情報収集に関して威力を発揮するツールなので、役に立つ「感想」(飲食店の味など)はぜひ書き込んでほしいところ。その辺りのバランスは実に難しいところです。
  この連載で開業の悩みをリアルタイムで書いてきたのは、後から見れば「なーんだ」というようなことでも、開業準備の只中にいるドクターには大きな不安だろうし、参考にしてくれれば幸いと思ってのことです。

開業後の現在から「この時」を振り返って

自分自身のスキルアップ、維持のために学会や勉強会に行くことはおすすめです。情報交換会と呼ばれている懇親会も、新しい友達を作るのに良い機会なのですが、知らないドクターにいきなり話しかけるのはなかなか難しいですよね。私の場合はFacebookから知り合いの知り合いが増えていき、ただおいしいものを食べたいだけの食事会の機会が増え、そこから患者さんのやりとりが生じ、と仕事にも役立つSNSとなっています。若い世代の知り合いも増え、彼らの活躍をSNS上で見るのは刺激になります。

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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。