開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第54回 電子カルテ、その後(3)電子カルテのカスタマイズ

2018/11/09 目黒 瞳
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 「検索ができるので電子カルテにした」と以前に書きましたが、不足金の記録や日報・月報の処理が非常に楽です。レセコンを使っている施設の中には、スタッフがレセプトの点数を手書きで月ごとに表にしているところもありました。院長としてレセコンを使ってみたことはないので正確な比較はできませんが、経営管理の面でも電子カルテは使えるのではないかと思います。経理を見てもらっている会計事務所は複数のクリニックを顧客に持っていますが、「お金の動きが分かりやすい」と言われました。

 電子カルテは、使いながらカスタマイズもしていった方がいいでしょう。できることとできないことがありますが、まずはメーカーに聞いてみることでしょうか。ちなみに、サポートセンターは当院が開いている時間ならば対応してくれるし、結構くだらないことにも丁寧に答えてもらっています。

 急ぎの場合はリモート操作してくれるし、覚えておいた方がいい操作は直接教えてくれるか、やり方をファクスしてくれます。入力項目の不足、セットミスはありましたが、その後の対応には今のところ満足しています。

 ただ、「レセプトを提出できればいいんでしょ」という対応がたまにあり、教えてくれる方法が煩雑だったりします。そういうときには「診察中にこんなに作業があるなんて使いにくいです」などと粘ると、上級SEが出てきて希望通りに変えてくれることがあります。「できる」と「使いやすい」は別物ですからね。

開業後の現在から「この時」を振り返って

現在使用している電子カルテ「ダイナミクス」はプロ仕様のように思われていることもあるようですが、パソコンに詳しくない私でも自分の使いやすいように変えることが簡単にできます。そしてリモートコントロールこそありませんが、Q&Aが充実していますし、ユーザーのメーリングリストに参加しないで傍観者であっても必要な情報は手に入ります。自分で改訂作業が面倒、すべて人任せにしたい、という人には向きませんが…。


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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。