開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第53回 電子カルテ、その後(2)算定されてない!

2018/11/09 目黒 瞳
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 プリントされたレセプトを見て判明した「衝撃の事実」第2弾は、セット入力のミスでした。開院前に頼んでおいたセットが間違って組まれていて、算定できるはずの点数が算定されていません。電子カルテの画面上では検査項目が出ていたので気付かなかったのですが、項目が字面として出るだけで点数は加算されていなかったのです。

 すべて入力し直し、不足金が出る患者さんのリストを作り…と対応に追われましたが、最終的に未収金が出そうです。結局、「初診では取れるけれど、再診では取れない」という組み合わせについて、初診時も「取れない」で入力されてしまっていたのでした。

 電子カルテについては、実際の開業の前にその診療科の保険に詳しい人に一度見てもらっておくのが安心ではないかと思います。点数をどう請求できるかは、診療科ごとの事情、時代の変化があり、現場で請求に慣れている人の目が必要でしょう。

 開業前によそで使ってみた電子カルテとの違いは、右眼と左眼の入力がちょっと面倒ということです。「左右で違う病名が入ることがあるんですか?」とSEさんに聞かれてびっくりしましたが、「右:老人性白内障」「左:眼内レンズ挿入眼」ということはしばしばあります。

 点眼の処方も左右別なので、処方画面で左右の別と回数がそれぞれ選べるという電子カルテは楽なのですが、当院が導入したものは、内服も含めた処方パターン画面を開いてそこから選ぶ方式。ちょっと面倒です。

開業後の現在から「この時」を振り返って

途中で切り替えて現在使用している電子カルテ「ダイナミクス」は投与方法も自分で使いやすいように作成できますので使いやすいですね。


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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。