開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第51回 内装のちょっとした後悔

2018/11/09 目黒 瞳
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 いろいろとトラブった末の内装ですが、実際に診療を始めると、やっぱり「こうしておいた方が良かった」という部分が出てきます。そんなちょっとした後悔をいくつか。

1. 診療時間の表示は外から見えるように
 私の感覚からすれば、表示していなくても「開いているなら入ってくる」なんですが、実際には遠慮してなかなか入ってきてくれません。設計したTgさんには表示を出すように言われたのですが、診療時間を変更する可能性があったのと、「シャッターには書いてあるし、開いていれば入ってくるでしょ」と思ったのが間違いでした。

 プロの意見は聞くべきですね。ひとまずカードケースに診療時間の案内を入れて外から見えるように吊したところ、立ち止まって見てくれる方が増えました。

2. A4を縦に置ける本棚がもう少しほしかった
 カルテを最大限に置けるようにと、壁のほとんどはカルテ棚が占めています。カルテ棚は横置きにしたため、A4書類や本を縦に置けるところが診察室のごく一部のみとなり、ちょっと使いにくくなってしまいました。教科書のほか、納入書、振込通知書、取扱説明書など書類は結構たまります。

3. 眼底カメラの場所
 眼底写真など、写真は画像ファイリングで整理しています。診察室でも前眼部の写真を撮るため、画像の取り込みは診察室のパソコンで行うことにしました。

 画像を電子カルテと連動させるため、撮影のたびにパソコン上での操作が必要。眼底カメラを検査室に置いたため、撮影ごとに検者が診察室に移動するのはやや面倒です。

開業後の現在から「この時」を振り返って

診療時間は現在外から見えるような掲示にしてありますが、月日がたち患者さんが増えると昼休みでも入ってくる方が増えて(当院は昼休みにシャッター閉めていません)、これはまた別の悩みとなっています。そして現在眼底カメラはOCT(眼底三次元画像解析装置)と一体型になり、器械側から患者情報が入力でき電子カルテに飛ばせますので、音がややうるさいOCTは診察室外にあるほうが良かった、という状態になっています。


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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。