開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第50回 女医の利、地の利

2018/11/09 目黒 瞳
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 開業して意外に思ったのが「女医さんだから来てみた」と言われることです。私の出身大学は当時でも女性が3割ほど在籍していたので、女の医者が珍しいという感覚はありません(祖母も医者だし)。

 でも考えてみれば、近隣の開業医で私以外の女性院長はもう一人いるだけです。私は今まで、女医ということでイヤな思いをしたことは幸いなことに全くなく、その上、開業では非常に有利なのかしら?と思いました。

 さらには「美人の先生が来た」と言ってくださる方が多いのでびっくり。開院案内のチラシに載せている写真が非常に良く撮れているせいかもしれません。診察後も「美人の先生で良かったよ~」と言ってくれるのには、リップサービスもあるのでしょうけれど、つい視力を確認してしまいました…。

 これは人生初のモテ期の到来かもしれません。主に後期高齢者からですが。後は、入り口のガラスに張り付いて中をのぞいている方が、受診してくれれば申し分なしです。

 チラシに出身小学校を書いていたことは良かったようです。出身小学校の学区内には眼科が1軒あるのですが、わざわざうちまで来てくださった方も結構いました。

 地元の主みたいな方に「あんたたち、どっから来たの?」と聞かれ、「?」と思いましたが、要はいわゆる「落下傘開業」でないことを確認したかったようです。儲かるから開業するというのは、ここでは煙たがられるようですね。

開業後の現在から「この時」を振り返って

小学校が地元ということがこれほど喜ばれるとは開業するまで知らなかったことですが、今でも小学校が同じ、あるいは近くだ、とうれしそうに患者さんが話してくれます。医学部はどこでも良いような感じです。


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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。