開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第46回 押さえておきたい、ツーカーの業者

2018/10/19 目黒 瞳
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 「医療機器は業者を通さずに、メーカーから直買いしたほうが安い」と思っている方がいるようですが、必ずしもそうではありません。同じ機械を欲しいと思っている施設が複数あったら、業者(販売代理店)がまとめて安く買うことが可能ですし、機器が不調の場合に代替機をすぐ持って来てくれるのは業者(販売代理店)さんです。

 私の場合は、むかーしから職場でつきあいのあった方に、開業場所が決まる前から相談していました。今どんな機器が最新なのか、どこまで待てば安くなるのか(決算期には突然安くなります)を教えてもらっていたので、希望のものがまあまあ予算通りに手に入りました。

 ほかの業者さんにも見積もりを出してもらったりしたのですが、こっちが機械の正確な名称や製造番号を知らないと(実は結構知らない…)、こちらの意図がいまいち伝わらず、全然違うものを持ってこられたりします。

 昔からのおつきあいだと、

「○○眼科で使っている、あの鑷子を」
「あれもいいですけど、もっと安くて、そこそこ使いやすいものがありますよ」

 といった会話が成り立ちます。外科系のドクターならお分かりと思いますが、器具類は星の数ほどあり、その中から個人々々がお気に入りとして使うことが多いもの。親しい業者さんを作っておくと開業時に何かとスムーズです。

 と書いていたところで、こういう感じにツーカーで話が通じる業者さんはあまり一般的ではなく、貴重な存在であることを「club NMO」(昔あった日経メディカル Onlineのコミュニティサイトです。)への投稿で知りました。確かにこの担当の方の会社は眼科機器の斡旋をしているところではありません。全然眼科じゃない機器を学会会場でデモしていたのでびっくりしたくらいです。

 ただ、この方は個人として非常に優秀。転職する前の会社時代からの知り合いなのですが、前の会社のこの方の後任はまったくダメでした。やっぱり、つきあうのは会社でなく、人ですねえ。

開業後の現在から「この時」を振り返って

10年たってみると、この担当者が嘘は言ってないけれど、それほど親切ではなかったことがわかっちゃいました。器械類は自分でいろいろ情報をもっと集めるべきだったと思います。


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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。