開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第42回 クリニックの広告、意外と使えるのが…

2018/10/05 目黒 瞳
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 ホームページを作ってもらったら、色のイメージや字体がそのまま使えて、新聞の折り込み広告や診察券、名刺など、安い印刷会社に頼むことができました。デザイン会社にデザインから印刷までを頼むと、かなりの高額です。

 私の場合は、ホームページ制作の人にデザインをすべて考えてもらい、印刷は安いところというパターンにして、安く上げることができました。1回だけデザイン会社で印刷までやってもらい、あとは安い印刷会社に持ち込んで作るという方法もあります。

 今はすべてメールでやり取り可能ですので、ホームページも印刷物もデザインはメールで送ってもらい、ほとんど会うことなく作成できました。ホームページデザインの方には、紹介されたときに1回会っただけです。もっとも、紙質などは触らないと分からないこともあり、送ってもらったり、実際に会って検討しましたが。紙媒体は、自分のところで印刷やコピーをするよりも、数百枚の単位ならば外注した方が安いことが多いので、ぜひ検討してみてください。

 広告は開院前の内覧会の案内を新聞折り込みとして出すだけにしました。通常、この手のちらしは開院前に1回だけです。看板については、前の職場での経験で知っているのですが、出したいと思っても、出したい場所には大抵は先客がいます。

 それに、黙っていても「看板出しませんか?」と向こうからやってきます。電柱広告はこの電柱はこの会社というように、いくつもの会社が権利を分けて持っていますので、営業がばらばらと来ます。考え方は様々でしょうが、私は看板不要派です。すごく分かりにくい場所にあるクリニックならば、要所々々に必要かもしれませんが、看板を見てそのクリニックに行こうと考えることはほとんどないだろうと思います。

 実は意外とまだ使えるのが電話帳。特に夜遅くまで開いているとか、土日に診療している場合には、電話帳で調べてくる人が結構います。残念なことに、電話帳の広告募集は年に1回だけなので、今はウエイティングです。

開業後の現在から「この時」を振り返って

10年たつと世の中もいろいろかわり、今は電話帳を見る人というのは非常に減っているようです。急ぎの場合はスマホで近所のクリニックを探すほうが普通になっていますし、あとは本当に口コミなので、電話帳も電柱広告も今は出していません。電柱広告は出すとしたら開業時に何本も出して一年でやめる、あとは道に迷いやすいところに出しておく、くらいだと思います。


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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。