開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第27回 部屋に知らない人が!!

2018/09/07 目黒 瞳
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 水もれトラブルの際、建物側の現場監督が「給排水やお風呂の追い焚き管に問題がないことを確認します」と言って、上階の部屋で水を大量に流したり、お風呂を沸かしたりしていました。既に上階は賃貸の入居者が決まっていて鍵も渡しているはずなのに、「入居する人には連絡したのかなあ?」と思っていたところ、大家さんの判断で鍵を開けて現場監督が部屋に入っていたのでした。

 そうしたら、ちょうど点検の真っ最中に入居者の方が現れて仰天。明日引っ越してくる予定で、部屋をチェックに来たらしいのですが、自分の部屋に見知らぬオジさんがいて、お風呂を沸かしている…。

 それはびっくりしますよねえ。男の方で、まだよかったのですが。このお部屋の方にはこの件も含めて挨拶しようと、その後に何度も伺ったのですが、ずっと留守。このトラブルの時だけ居合わせてしまった、という気の毒な方でした。

 といったトラブルが発生したので第三者的な立場の関係者に報告しておこうと、例の不動産屋に連絡してみました。上階の部屋に入っていたのは建物側の工事担当の判断で、こちらは全く関係ないことも言っておきたかったのですが、「内装工事のトラブルは不動産屋は関係ないことです。現場で解決してください」とのこと。

 誰が悪いとか、支払いをどっちがするのかということを決めてほしいのではなく、店子と大家の間に立って取り持つのが不動産屋の仕事だと思うのですが、どうもそうではないようです。やっぱりダメダメだなあ、この不動産屋。それでも、文書で記録は残しておきたかったので、メールはしておきました。

 大家さん一人がとっても心配して、「お金がかかるなら、私が払います」と言ってくれましたが、それこそ大家さんには関係ないことなんです。大家さんがいい人でよかった…。

開業後の現在から「この時」を振り返って

もう引っ越しされていますが、本当にこの上階の方には申し訳ないことをしました。そして今でも私には不動産屋の仕事の範疇がよくわかっていません。


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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。