開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第25回 不動産屋がダメダメ…

2018/09/07 目黒 瞳
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 借りた物件は、ご近所の知り合いから紹介された物件なので、不動産屋で探し当てたわけではありません。しかし大家さんから、契約や連絡には不動産屋を通してほしいと言われ、不動産屋さんを指定されました。そうしたら、このお兄ちゃんが全くのダメダメ。

 内装や医療機器、電子カルテなどの業者さんは自分で選んでいますので、トラブルなどがあっても、ある程度は自分の責任です。それに、嫌なら当然変えることができます。しかし困ったことに、不動産屋だけは自分で選べない状況となったのです。

 本契約前に細かいところがいろいろ知りたくて電話しても、不在がち。そこまでは職業柄しょうがないとして、留守電にいれてもコールバックが来ない。メールで連絡しても、突然に10日ほど休みを取ることがあり、全くの音信不通に。普通のきちんとしたビジネスマンなら、不在時にはメールの自動応答メッセージにしてあるものでしょう。町中の小さい不動産屋って、こんなレベルなのかとがっくりです。

 そんなこんなで、何を聞いても返事はなく、やっと会うことができたら、「いつ本契約して、保証金の支払いができるでしょうか?」とお金の話ばかり。しかも、賃貸を始める半年くらい前から契約を急がされる始末です。

 すっかり不信感を持ってしまったものの、どうやら大家さんの知り合いらしいので、大家さんに苦情を言うこともできません。知り合いの不動産業の方に相談し、「事業を手掛けるのが初めてで、いろいろと不安なので、とりあえず『仮契約』として手付金だけにしてもいいでしょうか?」と聞いてみました。

 すると、「大家さんは『何が不安なのか理解できませんが』と言ってますよ」と、お兄ちゃん。不安なのは、あんた!!

 仲介料の賃料1カ月分を不動産屋に支払わなければなりませんが、「あんたは『仲介』してない!」と心の中で叫びつつ、振り込んだのでした。本契約時に必要なものも教えてもらえず、やはり知り合いの不動産業の方に確認し、準備して行ったのでした。何だかなあ…。

開業後の現在から「この時」を振り返って

この不動産屋はその後あまりにミスが多いため大家さんが見切りをつけ、現在は別の不動産屋になっています。大家さんとは良好な関係で、直接お話もできているので問題なしですね。


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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。