開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第21回 内装見積もりを4社から、さて本命は…?

2018/08/24 目黒 瞳
Facebookでシェア ツイート

 内装の業者選びですが、いくつか当たりました。

X社:バイト先の診療所の内装を担当した会社です。ホームページに出している施工事例のあまりの豪華さに度肝を抜かれつつ(バイト先の内装は普通でしたが)、相談に行ってみました。案の定、いわゆるデザイナーズマンションの設計をするような方で、何か違う感じ…。
 「うちが設計だけして、下請けをどこかに頼むことはしないでほしい」「××社はみな自分の弟子だから、頼んでも、うちより安くなることはないはず」「いろいろ相談して、ダメだったら戻ってきなさい」という感じで、まったく相手にしてもらえませんでした。普通だったら、設計図を引いて、見積もりまで出してもらって、お願いするかどうかを決めると思うのですが…。

 まあ、どこの工事にお金がかかるかを学べたので、無駄ではありませんでした。一番費用がかかるのは、空調と排水関係。そして、小さいクリニックほど、坪単価は高くなってしまうそうです。

A社:医療機器の業者さんが連れてきたおじさん。なんとなく「町の工務店」というイメージです。「頼りないなあ」と思ったのと、メールでの連絡ができず、今イチです。

B社:電子カルテの業者さんが連れてきた業者。ここは仕事が早く、すぐに現場を見に行き、1週間で設計図をメールしてきました。一番レスが早い業者。

C社:内装の大手。美容室・理容室の内装が9割を占める(と書けば、どこだか分かりますね)。営業さんが担当なので、設計の方と直接のコンタクトが取れず、図面が上がってくるまでが異様に遅かったです。

D社:上のC社の図面を待っている間に不安になり、これまた別のバイト先の内装を担当した方から紹介してもらった個人の会社。

 さて、A~Dの4社から図面と見積もりをとにかくもらいました。ここから、どう選んだものか…。

開業後の現在から「この時」を振り返って

今回昔書いたものを読み直して驚くのが、この4(+1)社の記憶がほとんどないことです。C社は書いてある内容から会社名を思い出せたのですが、他の会社は名前も思い出せません。人って忘れるんですねえ。あんなに悩んだ内装なのに。


目黒瞳先生も悩む内装業者、医療に強い内装・設備会社はこちら
戸建て、土地探しから相談する場合はこちら

連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。