開業奮戦記(目黒 瞳)

「開業のきっかけは?」「開業地域や物件を選ぶポイントは?」「開業資金は?」
「患者は来てくれる?」。理想に向かって診療所開業に踏み切った医師たちが、
日々悩み、悪戦苦闘する様子をリアルにお伝えします。

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

第16回 有利に融資を受ける3つのポイント

2018/08/10 目黒 瞳
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 長くバイトをして貯金が貯まったこともあり、結局、2000万円を自己資金、1000万円を公庫で借りるということにしました。

 一般的にお金を借りるときにもそうだと思うのですが、有利に融資を受けるには次の3点が重要です。

1.自己資金を少しでも多くする
 通帳を全部見せることになりますので、ウソはつけません。

2.担保がある
 私の場合、親と共有名義のマンションがあり、これを担保に入れました。不動産の場合、登記簿はもちろん見せますが、公庫の人が物件を実際に見にくるそうです(中ではなく、外観だけですが)。

3.連帯保証人
 「親の遺言で『絶対になるな!』と言われています」と、よく冗談まじりに言われる連帯保証人です。お金を借りる際に担保があれば保証人は不要のことが多いのですが、店鋪を借りる際に必要となります。また、担保とする不動産が共有名義の場合、共有名義人が連帯保証人にならないと、担保に入れることができません。なってくれる親族を日ごろから大事にしましょう。

 私は独身で子どももいないので、誰にも迷惑をかけずに1人で開業できると思っていました。だけど、こうしていろいろな手続きを進めていくと、何か事業を起こすというときには、「やっぱり、それなりに人の助けが必要になるんだなあ」と認識を新たにしたのでした。

開業後の現在から「この時」を振り返って

開業して10年たち、つくづく思うのが「お金は大事」ということです。開業するつもりなら資産運用しておけばよかったなー、と。
クリニックの大家さんとはその後契約更新時に連帯保証人について「母が高齢になり頼みにくく…」と言ったところ、保証人なしにしてくれました。


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連載の紹介

※本連載は、過去(2008年1月~2009年9月)に「日経メディカル Online」内で掲載したものを、開業後10年を経た著者が一部加筆・修正、当時を思い出しながらの現在の感想を追記したものです。
一部、現在の状況と異なる点が含まれる場合もございますが、掲載当時の読み物としてご一読ください。

著者プロフィール

目黒 瞳(めぐろ ひとみ)氏

●生まれ育った地元で、2008年、眼科を開業。
 なかなか増えない患者数に不安になりつつ、後進のためになる話を記録に残そうと本連載を執筆。