建築、内装設計・施工の勘どころ

戸建てにしてもテナント(いわゆるビル診)にしろ、クリニックの「ハコ」にかかる費用は開業時の初期投資額の多くを占めますが、消防法や保健所の対応など専門的な知識が必要な部分も多く、どうしても業者任せになってしまいます。この連載では、クリニック開業時に避けては通れない建築や内装設計・施工に関する、先生も最低限知っておくべき基礎知識から、建築・内装のコスト削減のポイント、科目別のレイアウトの注意点などを、長年医療建築に携わって来た専門家の視点からのアドバイスを交え、解説していきます。

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第2回 テナント選定について② ~見落としがちな電気設備について~

高橋 邦光

 気に入ったテナントが見つかったとしても、すぐに契約準備に入ると危険な場合が他にもあります。建物の電気設備の状況によっては、そもそもクリニック用途として使えない場合や、かなりの追加費用が発生する場合があるからです。今回は、そんな見落としがちな「電気設備」について解説していきます。

第1回 テナント選定について① ~スケルトンと事務所仕様、物件選定の注意点~

高橋 邦光

 クリニックの新規開業にあたって、大きな悩みのひとつが「開業場所の選定」です。開業したいエリアに物件がない、希望の面積に足りないなど、様々な理由で妥協を余儀なくされたり、逆に何となく探してみたら希望条件にかなり合致した物件が見つかることもあります。ただ、土地でもテナントでも、せっかく見つけた開業物件が「意図しないところで大きなコストアップにつながる」ことがあり、注意が必要です。
 では、何に注意しながら物件を選べば良いのでしょうか?今回はテナントの種類もふまえて、そのあたりを解説してきます。